無意識にしていませんか?歯ぎしり・食いしばりについて解説します!
こんにちは!
大阪府羽曳野市 医療法人えみは会 加藤歯科医院
理事長 加藤直之です。
皆さんは歯ぎしり・食いしばりをしている自覚はありますか?歯ぎしり・食いしばりから肩こりや頭痛が起こるなど、体の不調として症状が現れてお悩みの方も多いです。
歯ぎしり・食いしばりは無意識でしてしまっている方が多く、日中に食いしばっていることに気付く方や、朝起きたときに顎のだるさで気付く方、またはパートナーに指摘されて知る方も多いです。また、 歯が欠けたり割れたりして 来院したことがきっかけとなり、歯ぎしり・食いしばりを自覚される方もいらっしゃいます。
歯ぎしり・食いしばりといった強い力はご自身の歯や顎の関節を破壊してしまうので、疲れているだけだと放置せずに早めに解決することが大切です。
今回は、歯ぎしり・食いしばりとは何か、について詳しく解説していきます。
歯ぎしりとは
主に睡眠中に、上下の歯を強く噛み合わせてこすり合わせる運動を無意識に行うことを歯ぎしりと呼びます。このこすり合わせる運動は「グラインディング」と呼ばれ、歯とその歯周組織である歯茎に強い力が加わります。
睡眠中の歯ぎしりは、だれにでもみられる現象です。健康な人でも疲れているときなどには、ひと晩に1回くらいは歯ぎしりをしますが、通常は10分か15分程度で収まります。ところが歯ぎしりが常習の人の場合、毎晩のように、それも1時間以上も続くことがあります。しかも、非常に強い力(人によって違いはありますが、ガムを噛むときの数倍~10倍程度)で、歯をこすり合わせているため、歯がすり減ることがあります。
食いしばりとは
強い力で上下の歯を噛み合わせ力を込め続けた状態のことを食いしばりと呼びます。この過剰に嚙合わせる運動は「クレンチング」と呼ばれます。歯ぎしりと違って音がほとんどせず、 他人から指摘される機会が少ないので自覚しにくいです。
日常的に食事をとる時の咬合力は 無意識に力がセーブされており、男性で60㎏、女性で40㎏くらいと言われています。しかし無意識下の食いしばりは 顎骨に500㎏〜1000㎏、歯牙単位では、250㎏の荷重がかかると言われており、歯が割れる原因になります。
言葉ではよく耳にする歯ぎしり・食いしばりですが、その実、歯や顎にとてつもない力を加えてしまう現象であることがお伝えできたのではないでしょうか。自分自身が加えてしまう大きな力で、歯・歯茎・顎に大きな負担をかけてしまうことは想像に難くないと思います。
次回は歯ぎしり・食いしばりで実際に起こるトラブルや症状について詳しくお話していきたいと思います。
加藤歯科医院では歯ぎしり・食いしばりによるトラブルが想定された方には積極的にお声がけを行い、患者様に合った処置をご提案しております。もしかして?とお心当たりがある場合はご遠慮なくスタッフにご相談ください!
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